Issue Tracking System
- ビジネスにおいて発生するすべてのメッセージはissueである。Issueでないメッセージはそもそも発するべきではない。
- すべてのメッセージはIssue Tracking System (ITS) で、その生成・推移・消滅を管理すべできである。
- 「メッセージ」とは、メモ・伝言・電話・電子メール・郵便などあらゆるものを含む。
これらの前提にたったとき、ITSに最も近い環境は何だろうか? メーラーだろうか? 既存のBug Tracking System (BTS) だろうか? それとも電子会議室だろうか?
メーラーでは、マークづけ機能を持つものがある。たとえば鶴亀メールであれば、メッセージごとにマーク (オン・オフのトグル)・色・メモがつけられる。これらのビュー (見え方) を自在に操作できれば、issueの生成・推移・消滅の管理が (いちおうは) 達成できる。ただ、メーラーの本文は構造化されていないので、よほど意識的な管理をしないと、issueのトラッキングには力不足。1つのメールに複数のissueが不分明に含まれていたりするものだ。また、個人による管理結果の共有が非常に難しい。メーラーのリポジトリは原則としてローカルに保管されるものだからだ。
メーラーとITSによるissueのトラッキングは〈似たような機能を別のインターフェース・複数のレポジトリで遂行する〉という点で最悪だ。Issueが分散してどちらに登録されたか分からなくなったり、二重管理になったりしてしまう。
では、いっそのことメーラーによるコミュニケーションは全廃して、すべてITSに任せることは可能だろうか? どうせ、issueにならないメッセージはすべて雑談なのだ。雑談は雑談らしく口頭ですればよい。その方がよほど〈人間的〉ではないかと思う。実は可能な気がするが、メールによるコミュニケーションにどっぷりつかった人間は、強烈に抵抗しそうな気がする……。